このたび、関節リウマチと全身性エリテマトーデスに関する最新情報を厳選してお届けするウェブサイトを開設いたしました。これらはリウマチ膠原病を代表する疾患であり、この2つの疾患病態に精通することは、他のあらゆる膠原病への理解を深めることにつながります。さらに、この2つの疾患は、近年の新薬の開発に伴い様々な臨床研究が行われると同時に、基礎免疫学の分野でも続々と新たな知見が見出されている分野でもあります。
このたび、関節リウマチと全身性エリテマトーデスに関する最新情報を厳選してお届けするウェブサイトを開設いたしました。これらはリウマチ膠原病を代表する疾患であり、この2つの疾患病態に精通することは、他のあらゆる膠原病への理解を深めることにつながります。さらに、この2つの疾患は、近年の新薬の開発に伴い様々な臨床研究が行われると同時に、基礎免疫学の分野でも続々と新たな知見が見出されている分野でもあります。
本ウェブサイトでは、関節リウマチと全身性エリテマトーデスに関連する最先端の研究成果に焦点を当て、最新論文の中から興味深い2報をピックアップし、論文の重要なポイントをわかりやすく紹介してまいります(サマリーが許可されないジャーナルの論文はAbstractの掲載となります)。皆様にとっての情報源となり、最新の研究動向に迅速かつ手軽にアクセスできる場となることを願っております。ご愛読いただければ幸いです。
関節リウマチ(RA)は自己免疫疾患のひとつであり、関節の滑膜などの炎症により腫れや痛みが生じ、進行すると関節の破壊・変形から機能障害に至ります。日本での患者は796,000人(出典:厚生労働省令和2年患者調査 傷病分類編)と、全身性自己免疫疾患の中では最も多い疾患です。全身性エリテマトーデス(SLE)もまた自己免疫疾患ですが、若年女性に好発します。SLEの特定疾患医療費受給者証所持者数は64,304人(出典:厚生労働省衛生行政報告例[令和3年度末現在])と、有病率はRAよりも低いですが、その多彩な病態と免疫異常より、SLEは最も代表的な全身性自己免疫性疾患といえます。
関節リウマチ(RA)は自己免疫疾患のひとつであり、関節の滑膜などの炎症により腫れや痛みが生じ、進行すると関節の破壊・変形から機能障害に至ります。日本での患者は796,000人(出典:厚生労働省令和2年患者調査 傷病分類編)と、全身性自己免疫疾患の中では最も多い疾患です。全身性エリテマトーデス(SLE)もまた自己免疫疾患ですが、若年女性に好発します。SLEの特定疾患医療費受給者証所持者数は64,304人(出典:厚生労働省衛生行政報告例[令和3年度末現在])と、有病率はRAよりも低いですが、その多彩な病態と免疫異常より、SLEは最も代表的な全身性自己免疫性疾患といえます。
両疾患ともに、現時点では発症機序は完全には解明されていないものの、近年、診断法や治療法の進歩などにより、徐々に予後は改善しつつあります。本ウェブサイトでは、RAおよびSLEに関する国内外の最新論文の中から、毎回2報を厳選し、日本語サマリー(サマリーが許可されないジャーナルの論文はAbstractを掲載)を配信します。RAおよびSLE診療に携わる日本の医療従事者にとって有益かつ興味深いと思われる情報を簡潔にまとめており、ご多忙な医療関係者の情報収集の一助となれば幸甚です。
Abstract of article by Joshua V*, et al. Arthritis Rheumatol. 2023 November; 75(11): 1910-1922.
*Division of Rheumatology, Department of Medicine Solna, Karolinska Institutet, Karolinska University Hospital, Stockholm, Sweden
Abstract of article by Nakajima S*, et al. Arthritis Rheum 2023 Jun 30; art.42642. doi: 10.1002/art.42642.[Online ahead of print].
*Department of Allergy and Rheumatology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Tokyo, Japan
Summary based on article by Thompson KN*, et al. Sci Transl Med 2023; 15(706): eabn4722.
*Department of Biostatistics, T. H. Chan School of Public Health, Harvard University, Boston, MA/ Infectious Disease and Microbiome Program, Broad Institute of MIT and Harvard, Cambridge, MA/ Harvard Chan Microbiome in Public Health Center, Harvard T. H. Chan School of Public Health, Boston, MA, USA
Summary based on article by Zhang F*, et al. Nature 2023; 623(7987): 616-624.
*Division of Rheumatology, Inflammation and Immunity, Department of Medicine/ Center for Data Sciences/ Division of Genetics, Department of Medicine, Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical School, Boston, MA/ Department of Biomedical Informatics, Harvard Medical School, Boston, MA/ Broad Institute of MIT and Harvard, Cambridge, MA/ Division of Rheumatology and the Center for Health Artificial Intelligence, University of Colorado School of Medicine, Aurora, CO, USA
Summary based on article by Kronzer VL*, et al. RMD Open 2024; 10(1): e003622.
*Mayo Clinic, Rochester, Minnesota, USA
Summary based on article by Yeo AL*, et. al. Rheumatology 2023 May 19; kead231. [Online ahead of print]
*School of Clinical Sciences at Monash Health, Faculty of Medicine, Nursing & Health Sciences, Monash University, Clayton, Victoria, Australia
Summary based on article by Corzo Garcia P*, et. al. Rheumatology 2023 May 19; kead223. [Online ahead of print]
*Division of Rheumatology, Department of Medicine Solna, Karolinska Institutet, Karolinska University Hospital, Stockholm, Sweden
Summary based on article by Rector I*, et. al. RMD Open 2023; 9(3): e003475
*AMPEL Biosolutions LLC and the RILITE Research Institute, Charlottesville, Virginia, USA
Summary based on article by Dijkstra DJ*, et al. Proc Natl Acad Sci USA 2023; 120(50): e2310666120.
*Department of Immunology, Leiden University Medical Center, Leiden 2300 RC, The Netherlands
Summary based on article by Chen W*, et al. Ann Rheum Dis 2024; 83(5): 608-623.
*Department of Nephrology, Sun Yat-sen University First Affiliated Hospital/ National Health Commission (NHC), Key Laboratory of Clinical Nephrology (SunYat-Sen University) and Guangdong Provincial Key Laboratory of Nephrology, Guangzhou, Guangdong, China
【編集方針】
ここに掲載する論文は、膠原病、免疫領域の厳正な査読を受けた原著論文から、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社が候補論文を公平に選定し、編集委員に選択頂いたものです。
要約に当たっては、原著の真意を反映し作成しています。
また掲載論文には、自社製品に関する情報は入れない基準を設けております。
記載された薬剤の使用にあたっては電子添文をご参照ください。
本コンテンツは医療関係者の方からの求めに応じて閲覧できるものであり、積極的に提供するものではございません。