2023年 5月改訂 ( 第1版 ) |
沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1~3gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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テトラサイクリン系抗生物質の吸収が低下し、効果が減弱することがあるので、同時に服用しないこと。 |
カルシウムと難溶性の塩を生成し、テトラサイクリン系抗生物質の腸管吸収を妨げる。 |
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経口薬剤 |
併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 |
本剤の結合作用又は消化管内・体液のpH上昇によると考えられている。 |
大量の牛乳 |
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがある。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 |
機序は不明である。 |
高カルシウム血症があらわれやすくなる。 |
活性型ビタミンD製剤はカルシウムの吸収を促進する。 |
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ロキサデュスタット |
ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。 |
ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。 |
沈降炭酸カルシウムは不溶性カルシウム剤の一種で制酸作用を呈し、また吸着作用も現すので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる。
沈降炭酸カルシウム1gは0.1mol/L塩酸約200mLを中和する効力がある1)
。
沈降炭酸カルシウム(Precipitated Calcium Carbonate)
Calcium Carbonate
CaCO3
100.09
白色の微細な結晶性の粉末で、におい及び味はない。
水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。
エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[10錠(PTP)×50]
500錠[バラ、乾燥剤付きキャップ]
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