脊椎専門医としてできること -現代病であるロコモに向き合う-

東京脊椎クリニック

東京脊椎クリニック
住所:〒114-0013 東京都北区東田端2-11-11
電話番号:03-6807-7078
アクセス:JR山手線、京浜東北線(各駅・快速)田端駅北改札口から徒歩4分
ホームページ:https://mdf.or.jp/tokyo-spine-clinic/


――先生のご経歴を教えてください。

 私はもともと脳神経外科医でしたが、その中で脊椎に関わる診療にも携わってきました。腰痛などに悩む患者さんが多い一方で、それを診ることができる医師は非常に不足していると感じたので、「脊椎専門」を目指しました。個人的には、脊椎で独立した診療科があってもいいくらいだと考えていますし、今なおこの分野の医師は不足しているように感じます。

――東京脊椎クリニックは脊椎専門とのことですが、どのようなクリニックなのでしょうか。

 患者さんの痛みの原因が何なのか、その診断が大事ではありますが、非常に複雑ですね。脊椎には、中枢神経であったり末梢神経であったり、たくさん入り乱れていて判断はとても難しいものです。画像診断で悪いところだらけでも、そのすべてが症状となって出ているわけではなく、画像と比例しないことも多い。ですから、症状をしっかりと確かめて治療していくことを大事にしています。

 今はエコーや内視鏡など、さまざまな検査・処置の方法が進歩し、リスクが高かったものも安全に施術できるようになりました。課題はまだたくさんありますが、新しい手術方法なども出てきているので、非常に興味深く思っていますし、今もなお日々学んでいます。


――来院される患者さんの傾向や対応などで心掛けていることはありますか?

 いらしてくださる患者さんは、年配の方が多いですが、ヘルニアだと若い方もいますし、年代問わずいろいろな方がいらっしゃいます。患者さんのご希望に沿った診療を心掛けています。

 また脊椎には椎間板や関節がたくさんありますから、一カ所を治療しても、また別のところが悪くなることも多いので、患者さんとは長い付き合いになることが前提で、一生の付き合いと言ってもいいくらいの気持ちでいます。そういう意味では、患者さんとの絆を特に大事にしています。信頼関係がないと、治療なども次に進めません。患者さんのご友人などが受診されることも少なくないのですが、そういう場合は最初からある程度信頼していただけていることを感じますし、その方がしっかりお話を聞くことができるんですよね。

 同じように、クリニックのスタッフのことも信頼しています。患者さんにはこうしてください、と具体的に何かを伝えているわけではないですが、患者さんからスタッフの優しい対応のお話を聞くと、やっぱり嬉しく思いますね。

――近年、ロコモティブシンドロームも指摘されるようになりましたが、脊椎を専門としている医師として危惧している世の中の傾向などはありますか。

 具体的な調査を見たわけではないですが、今は電車などでもみんなうつむいてスマホを見ていますよね。10年、20年くらいしたら、首に問題を抱える患者さんが増えてしまうのではないかと感じています。姿勢は非常に大事ですから、正しい姿勢を医師として広めていきたいですね。

――ロコモティブシンドロームをはじめ、さまざまな患者さんの悩みに向き合う医療従事者の方に、先生からのメッセージをお願いします。

 コロナ禍の中、いろいろな制約があるのではないかと思います。医療従事者だけが大変なわけではないですが、医療は穴をあけるわけにはいかないですし、何かあったときにカバーするのは非常に大変ですよね。難しいことではありますが、だからこそ力を合わせて乗り切っていかなければと思います。

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梅林 猛 先生

佐賀医科大学医学部卒業。佐賀医科大学脳神経外科、大津市民病院脳神経外科、脊椎専門クリニック、脊椎専門病院副院長を経て、2020年に東京脊椎クリニックを開院、院長に就任。


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