患者に寄り添い、地域に寄り添う。地域医療でかなえる適切な治療

あおば整形外科

あおば整形外科
住所:〒227-0054 神奈川県横浜市青葉区しらとり台1-12 グリーングラスビル
電話番号:045-985-3602
アクセス:田園都市線青葉台駅から徒歩5分
ホームページ:http://www.aoba.cc/aoba/info.html

――整形外科医を志した理由や先生のご経歴を教えてください。

 医学の道に進みましたが、実は機械いじりが好きだったので工学系に進もうと思っていました。科学に興味があったので工学部・医学部を受験し医学部に合格し医師を目指すようになりました。専攻を決める際、外科系を希望し手術で工作機械を多く使う整形外科に決めました。

 勤務医の頃は膝や脊椎の手術等を多く行っていました。開業してからは桐蔭学園高校ラグビーフットボール部チームドクターも務めています。桐蔭学園は私の母校でチームが全国大会に初めて出場した際、年末年始ということもあり遠征に帯同して欲しいとお願いされ現在も続けています。


――チームドクターを務められているとのことですが、選手にアプローチする際に意識されていることを教えてください。選手を診ることならではの苦労もあるのではないでしょうか?

 ラグビー選手って体がすごく大きいんです。脚ひとつとっても太くて重いので診察をする際に持ち上げるのも大変です。怪我をしたところは安静にするにしても、やはりトレーニングができるところは続けなければなりません。その可能な範囲がどこまでなのかいつからできるか、そのあたりのさじ加減は難しくどうしたら少しでも早く復帰させることができるか考えさせられます。また、将来の選手生命も考慮しなければならないのでそのバランスは非常に難しいですね。

――近年、ロコモティブシンドロームに注目が集まり始めていますが患者様へのアプローチで力を入れているところはありますか。

 近年、青葉区では高齢化が進み一人暮らしのお年寄りが増加しています。リハビリテーションを必要とする人も増えているのでリハビリのスペースを広げてスタッフも増員するなどリハビリテーションにより力を入れています。この地域は丘陵地で坂道や階段が多く、若いころに家を建てた方々も子供が独立して今は高齢者だけで暮らしている方も少なくありません。リハビリが必要でも1人で来院できなかったり、継続して通院していただくにもタクシーを使用する必要があったりと費用面で現実的ではない場合もあります。

 そういった経緯もあって送迎サービスを20年以上前から実施し、来院できない方には訪問診療も行っています。最近ではコロナ禍もあって家族から「不要不急の外出は避けてほしい」と言われてしまい久々に来院されたら全然動けなくなっていたというケースもありました。家から出にくくなる、病院にも行きづらくなる、といったことは今後も大きな課題です。難しい課題ではありますが一つ一つ解決していくしかありません。


  またリウマチの診療にも力を入れています。関節リウマチは近年薬物治療が進歩しリウマチ専門医が診る必要が多くなってきています。薬の専門化が進み合併症や副作用などの管理も必要になる傾向があります。そのため総合病院の医師と協力し対応しています。より多くの方法で患者さんのお悩みにアプローチできると考えています。

――ロコモティブシンドロームをはじめ、さまざまな患者様の悩みに向き合う医療従事者の方に先生からのメッセージをお願いします。

 やはり患者さんに寄り添う優しい気持ちは一番大切にしてほしいですね。そして、大病院で学ぶこともたくさんありますが、地域医療の中でも学べることがたくさんあります。今まさにこの分野について学ぼうと考えている方にはぜひそちらにも目を向けていただけたらと思います。

--------------------------------------------------

宮田 庸 氏

北里大学医学部卒業。日本整形外科学会専門医。日本リウマチ学会専門医。
北里大学病院整形外科、横浜南共済病院、横浜総合病院整形外科部長を経てあおば整形外科を開業し院長を務める。

閲覧履歴
お問い合わせ(本社)

くすり相談窓口

受付時間:9:00〜17:45
(土日祝、休業日を除く)

当社は、日本製薬工業協会が提唱する
くすり相談窓口の役割・使命 に則り、
くすりの適正使用情報をご提供しています。