大切なのは、患者さんの希望を見極めること

武田整形外科

武田整形外科
住所:〒158-0094
東京都世田谷区玉川3-39-7
電話番号:03-3708-2250
アクセス:東急田園都市線二子玉川駅より徒歩11分
ホームページ:https://www.takeda-os.jp/index.html

――武田先生が、整形外科医になろうと思ったきっかけについてお教えください。

 幼い頃、私の祖母がだんだんと歩くのもやっとというようになり、医師になって楽をさせてあげられたらと思ったのが、医師になったきっかけです。ご年配の方が一番に望んでいることは病気をせずに健康でいること。整形外科を選んだのは、年を取った時に一番困るのは整形の病気じゃないかと感じたからです。元気を持続させ、ADL・QOLを維持するには、整形外科としての治療が重要だと感じておりました。

――武田整形外科を開業される前は国立大蔵病院にいらっしゃるなど、長年に渡り世田谷区で医師を続けていらっしゃいます。やはり長く通われる地域の患者さんも多いのでしょうか。

 今まで診てきた患者さんたちが、今後も元気で過ごせているかも気になりますので、遠くには行けなかったですね。いらっしゃってくださる患者さんを大切にしたいし、期待に応えたい。患者さんのなかには37~8年と長い付き合いの方もいらっしゃって、お子さんやお孫さんのことまで相談してくださいます。

 私は医師である以上、整形以外のこともできる限りのことをしたいと思っています。どんなことでも患者さんの話を聞き、診ることができる範囲のことは診て、専門外であれば、患者さんに合った病院を紹介することもしています。

――ホームページは、Q&Aで症状などから疑われる病気を回答していたり、治療機器などの設備について紹介されていたりと、力を入れていらっしゃる印象を受けました。

 最近はパソコンやスマホを使って調べてられる患者さんも多いです。自分の症状について気にされて調べたりするからこそ、しっかりとお答えしておきたいです。それに新しい治療方法で結果が出ることは、患者さんにとっても嬉しいことですから、機器は早め早めに入れ替えを行っています。患者さんも機器が新しくなって治療効果を実感すると、モチベーションも上がりますしね。

 機器だけでなく薬や注射なども、どんどん新しいものが出ています。患者さんのためになるものはすぐに取り入れ、痛みやお悩みを解決するようにしています。

――武田先生は、東京都産業医などもされておりますが、産業医の現場でもロコモティブシンドロームのお悩みを抱えている方に接することや予防を考えることもあるのでしょうか。

 地域の会社さんなどに頼まれて産業医の資格を取得しました。働いている人の場合だと食生活が乱れ、コレステロール、中性脂肪が高い方が多いですね。生活習慣の乱れは運動不足に繋がりますし、それをきちんと自覚していただくこともロコモ予防では大事だと思います。

 また、学校の先生のように長時間立って仕事をしているような方は、腰が痛い、手が痺れるなどの症状がある場合もあります。そうした際には内科だけでなく、整形外科で診療した方が良い場合もあります。


――この記事を読んで、武田先生の思いを参考にされる医療従事者の方が多くいらっしゃるかと思います。武田先生が患者さんに接する際に大切にしていらっしゃることを、最後にお聞かせください。

 患者さんは体のどこか痛くて来院しているわけですから、まずは結果を出すことを考えたいですね。そして患者さんのお話を十分に聞いてあげて、何を望んでいるのか、「痛みを取りたい」、「食事を自由にしたい」、「自分でトイレができるようになりたい」など、患者さんの希望を見極めることが大切です。患者さんの仕事内容すら聞かない、といった話も耳にしますが、時間がかかってもいろいろな話を詳しく聞かないといけないと感じます。優しく聞くことで、患者さんも安心しますし、ついポロっと言えなかったことを言ってくれる。そこに、ヒントがある場合もありますから。

 僕は、人間のことを「この世界で一番精密な機械である」と思っています。体はそう易しいものじゃありませんし、簡単じゃない。様々な巡りあわせがあって痛みが出ているわけですから、その原因を探らないと症状は解決しないと思います。だからこそ患者さんとしっかりと向き合い、悩みを除去してあげたい。そう思いながら、日々患者さんを診ています。

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武田 忠浩 氏

東京医科大学卒業。国立大蔵病院整形外科を経て、1987年に武田整形外科を開業。院長となる。


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