C3腎症又は一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎を有する患者を対象としたエムパベリとプラセボの比較試験
| 目的 | C3腎症又は一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎を有する患者に対してエムパベリを週2回皮下投与したときの有効性及び安全性を評価する。 |
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| 対象 | C3腎症又は一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎と診断された18歳以上[承認された場合は、体重30kg以上の青年期(12~17歳)の患者も組み入れを可とする]の男女で、活動性腎疾患のエビデンスを有し、かつC3腎症又は一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎の治療レジメンを継続している患者124例(日本人3例を含む) |
| 試験デザイン | 前向き、無作為化、多施設共同、二重盲検、プラセボ対照比較試験 |
| 方法 |
本試験の投与期間は、無作為化投与期間(26週間)及び非盲検投与期間(26週間)とした。
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| 主な選択基準 |
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| 主な除外基準 |
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| 有効性評価項目 |
〔主要評価項目〕
〔主な副次評価項目〕
26週時点
〔その他の副次評価項目〕
26週時点
〔探索的評価項目〕
26週時点
52週時点(主要評価項目及び副次評価項目を探索的評価項目として52週時点で評価する)
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| 安全性評価項目 |
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| 薬力学評価項目 |
26週及び52週時点
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| 免疫原性 |
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| 解析計画 |
有効性解析
有効性解析(主要評価項目、主な副次評価項目、その他の副次評価項目及び探索的評価項目)は主にIntent-to-treat(ITT)集団※2を用いて、
主要評価項目の解析
エムパベリの治療効果に関する主要estimandは、選択/除外基準で定義した被験者集団を対象に主要評価項目として24週、25週及び26週時点の均等加重平均を用いてベースラインと比較した26週時点の
主な副次評価項目の解析
主要評価項目、主な副次評価項目及びその他の副次評価項目の間で全体的な第1種の過誤を抑制するため、固定順序法の試験ストラテジーを用いた。したがって、最初の副次評価項目の統計学的有意性は、主要評価項目の主要解析で統計学的有意性が認められた場合のみ評価した。残りの副次評価項目も同じ試験ストラテジーを遵守して、以下の順序とした。
その他の副次評価項目の解析
24週時点のuPCRが1g/日未満を達成した被験者の割合、26週時点の血清中C3濃度がLLNを超えた被験者の割合は、投与群を独立変数として
探索的評価項目の解析
ITT集団を用いて、26週時点のタンパク尿が正常化した被験者の割合
サブグループ解析
主要解析の結果の一貫性を評価するため、人口統計学的特性及びベースラインの主な疾患特性でサブグループ解析を実施した。主要評価項目についてサブグループ[年齢グループ(12歳以上17歳以下、18歳以上)、基礎疾患の種類(C3腎症、一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎)、腎移植歴(腎移植なし、腎移植あり)、ベースラインの3日連続
安全性の解析
安全性の解析は、安全性解析対象集団を対象に実施した。安全性解析対象集団は、無作為化投与期間に治験薬を1回以上投与されたすべての被験者を含む集団とした。
薬力学の解析
薬力学の解析は、安全性解析対象集団のうちエムパベリを投与し、評価可能な投与後のPD測定値を少なくとも1つ有するすべての被験者を含む集団を対象に実施した。 |
ベースラインと比較した26週時点のuPCRの対数変換比の幾何平均値(95%CI)は、エムパベリ群0.328(0.252,0.428)、プラセボ群1.029(0.914, 1.159)であり、エムパベリ群ではプラセボ群に比べてuPCRの対数変換比に有意差が認められ、エムパベリ群のプラセボ群に対する優越性が検証されました。プラセボ群と比較したエムパベリ群のuPCRの相対減少率(95%C I)は68.1%(57.3, 76.2)でした。ベースラインと比較したuPCRの対数変換比の推移は以下のとおりでした。
年齢グループ別にみたベースラインと比較した26週時点のuPCRの対数変換の幾何平均値(95%CI)は、12歳以上17歳以下では0.26(0.16,
0.42)、18歳以上では0.38(0.27, 0.53)でした。
基礎疾患の種類別にみたベースラインと比較した26週時点のuPCRの対数変換の幾何平均値(95%CI)は、C3腎症では0.34(0.25,
0.46)、一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎では0.27(0.11, 0.62)でした。
腎移植歴別にみたベースラインと比較した26週時点のuPCRの対数変換の幾何平均値(95%CI)は、腎移植歴なしでは0.33(0.24,
0.44)、腎移植歴ありでは0.35(0.14, 0.87)でした。
26週時点のC3G histologic indexスコアの活動性スコア※1のベースラインからの変化量の最小二乗平均値(95%CI)は、エムパベリ群-3.482(-4.721, -2.244)、プラセボ群-2.480(-3.775, -1.186)であり、統計学的に有意な差は認められませんでした(p=0.2753)。
26週時点の腎生検でベースラインからC3c染色強度が減少※1した被験者の割合は、エムパベリ群74.29%、プラセボ群11.76%でした。
26週時点のeGFRのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)は、エムパベリ群−1.497mL/min/1.73m2、プラセボ群−7.808mL/min/1.73m2でした。eGFRのベースラインからの変化量の推移は以下のとおりでした。
ベースラインと比較した52週時点のuPCRの対数変換比の幾何平均値(95%CI)は、エムパベリ継続群−67.2%(−75.8, −55.4)、エムパベリ切替群−51.3%(−62.1, −37.5)でした。ベースラインと比較したuPCRの対数変換比の推移は以下のとおりでした。
52週時点のeGFRのベースラインからの変化量の最小二乗平均値(95%CI)は、エムパベリ継続群−3.651mL/min/1.73m2(−8.927, 1.625)、エムパベリ切替群− 4.720mL/min/1.73m2(−9.134, −0.305)でした。eGFRのベースラインからの変化量の推移は以下のとおりでした。
無作為化投与期間の副作用はエムパベリ群63例中27例(42.9%)、プラセボ群61例中26例(42.6%)に認められました。
主な副作用(いずれかの群で3例以上)はエムパベリ群で発熱4例(6.3%)、注射部位そう痒感、頭痛各3例(4.8%)、プラセボ群で注射部位疼痛5例(8.2%)、注射部位腫脹4例(6.6%)、注入部位疼痛、頭痛各3例(4.9%)でした。
重篤な副作用はエムパベリ群で1例(発熱)認められました。
投与中止に至った副作用はエムパベリ群で1例(注入部位反応)認められました。
死亡に至った副作用は認められませんでした。
非盲検投与期間の副作用はエムパベリ継続群+エムパベリ切替群全体で118例中29例24.6%)に認められました。主な副作用(2例以上)は注入部位腫脹4例(3.4%)、注射部位腫脹、注入部位そう痒感、下痢、そう痒症各3例(2.5%)、注射部位紅斑、注射部位そう痒感、悪心各2例(1.7%)でした。
重篤な副作用は1例(帯状疱疹性髄膜脳炎)認められました。
投与中止に至った副作用はざ瘡、帯状疱疹性髄膜脳炎各1例に認められました。
死亡に至った副作用は認められませんでした。
社内資料:C3腎症又は一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎を有する患者を対象とした第Ⅲ相試験(APL2-C3G-310試験)(2026年8月承認、申請資料概要2.7.6.2)(承認時評価資料)
Fakhouri F, et al.:N Engl J Med 393:2210, 2025(PMID:41337715)[本試験はApellis社(現Biogen社)及びSOBI社の支援により行われた。著者にApellis社及びSOBI社の社員が含まれる。]