臨床試験成績

「警告、禁忌を含む使用上の注意」等は添付文書をご参照ください。

国内第Ⅲ相臨床試験(ZONE Study)

骨吸収マーカーの推移

血清TRACP-5bの推移

リクラスト群の血清酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)の中央値は、投与2週間後に最低値を示し、以後、低値を維持しました。

血清TRACP-5bの推移
副次評価項目

安全性

副作用(臨床検査値の異常を含む)はリクラスト群では333例中197例(59.2%)、プラセボ群では332例中 40例(12.0%)に認められました。主な副作用はリクラスト群では、発熱131例(39.3%)、関節痛36例(10.8%)、筋肉痛27例(8.1%)、26例(7.8%)、インフルエンザ様疾患23例(6.9%)、血中カルシウム 減少21例(6.3%)、頭痛20例(6.0%)等、プラセボ群では発熱9例(2.7%)、6例(1.8%)等でした。重篤な副作用はリクラスト群で肺炎1例、プラセボ群で心房細動が1例認められ、副作用による死亡例は両群で認められませんでした。投与中止に至った副作用はプラセボ群の1例に認められました。

国内第Ⅲ相臨床試験(ZONE Study)概要
目的 日本人原発性骨粗鬆症患者にリクラスト5mgを点滴静脈内投与したときの有効性を検証し、安全性について検討する。
試験デザイン 多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間比較
対象 日本人原発性骨粗鬆症外来患者665例(女性625例、男性40例)
  • 最大の解析対象集団:リクラスト群330例、プラセボ群331例
  • 安全性解析対象集団:リクラスト群333例、プラセボ群332例
投与方法 リクラスト5mgまたはプラセボを1回15分以上かけて1年間隔で2回点滴静脈内投与し、2回目投与1年後までの2年間観察した。なお、全患者に同意取得時から毎日、カルシウム610mg/日、ビタミンD3 400IU/日及びマグネシウム30mg/日を投与した。
評価項目
[主要評価項目]
24ヵ月間での新規椎体骨折発生率(検証的な解析項目)
[副次評価項目]
24ヵ月間での椎体骨折(新規+増悪)、臨床骨折(臨床椎体骨折、非椎体骨折)、6、12、24ヵ月、最終時の腰椎骨密度、大腿骨骨密度(近位部total、頸部) 、骨代謝マーカー
解析計画 骨折抑制効果はKaplan-Meier推定法に基づいたlog-rank検定のほか、Cox回帰モデルによるハザード比と95%信頼区間の算出で解析し、さらに主要評価項目は相対リスク減少率の算出とFisherの直接確率検定で解析した。また、骨密度増加効果は検定で解析し、骨代謝マーカーに及ぼす影響については経時的変化の要約を行った。

承認時評価資料:日本人原発性骨粗鬆症患者での第Ⅲ相臨床試験(AK156-Ⅲ-1試験:ZONE Study)
Nakamura T. et al. Osteoporos Int. 2017; 2 8(1): 389-98.
本試験は旭化成ファーマ株式会社の支援により実施された。

閲覧履歴
お問い合わせ(本社)

くすり相談窓口

受付時間:9:00〜17:45
(土日祝、休業日を除く)

当社は、日本製薬工業協会が提唱する
くすり相談窓口の役割・使命 に則り、
くすりの適正使用情報をご提供しています。