重症急性胆管炎(Grade Ⅲ)
急性胆管炎のうち、以下のいずれかを伴う場合は「重症」である。- ・循環障害 (ドーパミン≧5μg/kg/min、もしくはノルアドレナリンの使用)
- ・中枢神経障害(意識障害)
- ・呼吸機能障害 (PaO2/FiO2比<300)
- ・腎機能障害 (乏尿、もしくはCr>2.0mg/dL)
- ・肝機能障害(PT-INR>1.5)
- ・血液凝固異常 (血小板<10万/mm3)
中等症急性胆管炎(Grade Ⅱ)
初診時に、以下の5項目のうち2つ該当するものがある場合には「中等症」とする。- ・WBC>12,000、or <4,000/mm3
- ・発熱(体温≧39℃)
- ・年齢(75歳以上)
- ・黄疸(総ビリルビン≧5mg/dL)
- ・アルブミン(<健常値下限×0.73g/dL)
軽症急性胆管炎(Grade Ⅰ)
急性胆管炎のうち、「中等症」、「重症」の基準を満たさないものを「軽症」とする。急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン改訂出版委員会ほか. 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018. 2018年9月[第3版]一部改変