製品紹介

特性

1. アスペルギルス症に対する治療効果を示しました。

<侵襲性アスペルギルス症>

アスペルギルス種又は他の糸状菌を起因菌とする侵襲性真菌症患者に対する一次治療効果を検討した海外第Ⅲ相試験(9766-CL-0104試験;SECURE試験)において、主要評価項目である42日目までの全死因死亡率で、ボリコナゾールに対するクレセンバの非劣性が検証されました(調整後群間差−1.0%[95%信頼区間:−7.759, 5.683];95%信頼区間上限値が⾮劣性マージン10%未満)

<慢性肺アスペルギルス症>

日本人深在性真菌症患者を対象とした国内第Ⅲ相試験(AK1820-301試験)において、投与終了時の総合効果の有効率は82.7%(43/52例)でした。

※ 本臨床成績には、国内の承認内容とは異なる菌種の結果が含まれる。

2. ムーコル症に対する治療効果を示しました。

腎機能障害を有する侵襲性アスペルギルス症患者、もしくは稀な糸状菌、酵母又は二形性真菌を起因菌とする侵襲性真菌症患者を対象とした海外第Ⅲ相試験(9766-CL-0103試験;VITAL試験)において、ムーコル症患者における投与終了時の総合効果の有効率は31.4%(11/35例)でした。

3. クリプトコックス症に対する治療効果を示しました。

国内第Ⅲ相試験(AK1820-301試験)において、クリプトコックス症患者における投与終了時の総合効果の有効率は90.0%(9/10例)でした。

4. 患者さんの状態や治療経過に応じて剤形の切り替えが可能です。

・クレセンバの剤形は、カプセル剤と注射剤の2種類です。
・絶対的バイオアベイラビリティは約98%でした。

5. 安全性

重大な副作用として、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、
肝機能障害[肝機能検査異常(13.7%)、肝機能異常(6.8%)、肝損傷(1.4%)、肝炎(頻度不明)]、急性腎障害(1.4%)、腎不全(頻度不明)、ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)が報告されています。
【クレセンバカプセル100mg】
主な副作用(5%以上)は、悪心及びほてりでした。
【クレセンバ点滴静注用200mg】
主な副作用(5%以上)は、悪心、注射部位反応、注射部位蕁麻疹、注入部位静脈炎
及びほてりでした。

副作用については、電子添文の副作用の項及び臨床試験の項の安全性の結果をご参照ください。

  • 4. 効能・効果
  • 下記の真菌症の治療
  • 〇アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性進行性肺アスペルギルス症、単純性肺アスペルギローマ)、〇ムーコル症、〇クリプトコックス症
    (肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症(クリプトコックス脳髄膜炎を含む))
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