薬物動態

肝機能障害患者(外国人データ)1)

軽度(Child−Pugh分類A)及び中等度(Child−Pugh分類B)肝機能障害患者、並びに肝機能正常被験者にクレセンバ(イサブコナゾールとして100mg)を単回点滴静脈内投与又は単回経口投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは以下のとおりであった。非結合型イサブコナゾールのAUCinfの最小二乗幾何平均値は、肝機能正常被験者と比較して、軽度及び中等度肝機能障害患者でそれぞれ1.40~2.38倍、2.18~3.01倍であった。重度の肝機能障害患者(Child−Pugh分類C)を対象とした試験は実施していない。

  • 平均値(変動係数%)  a)n=7
  • 【対象】外国人肝機能被験者、外国人アルコール性肝硬変患者、もしくは、外国人慢性B型/C型肝炎による肝硬変患者

<9766-CL-0008試験>

  • 肝機能正常被験者16例(経口投与8例、静脈内投与8例)※
  • アルコール性肝硬変による軽度及び中等度肝機能障害患者各16例(経口投与8例、静脈内投与8例)

<9766-CL-0014試験>

  • 肝機能正常被験者16例(経口投与8例、静脈内投与8例)
  • 慢性B型/C型肝炎による軽度及び中等度肝機能障害患者各16例(経口投与8例、静脈内投与8例)

※肝機能障害患者と年齢、性別、体重及びBMIでマッチングさせた。

  • 【方法】クレセンバ(イサブコナゾールとして100mg)を単回経口投与及び単回点滴静脈内投与した。

1) 米国添付文書

  • 4. 効能・効果
    下記の真菌症の治療
    〇アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性進行性肺アスペルギルス症、単純性肺アスペルギローマ)、〇ムーコル症、〇クリプトコックス症(肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症(クリプトコックス脳髄膜炎を含む))
  • 6. 用法・用量
    〔クレセンバカプセル100mg〕
    通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。
    〔クレセンバ点滴静注用200mg〕
    通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回、1時間以上かけて点滴静注する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回、1時間以上かけて点滴静注する。
  • 9. 特定の背景を有する患者に関する注意
  • 9.3 肝機能障害患者
  • 9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
    治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
    [8.1、11.1.2、16.6.2参照]
  • 9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びB)
    本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、副作用の発現に十分注意すること。[8.1、11.1.2、16.6.2参照]
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