腎機能障害患者(外国人データ)1,2)
軽度(50≦クレアチニン・クリアランス≦80mL/min/1.73m2)、中等度(30≦クレアチニン・クリアランス<50mL/min/1.73m2)及び重度(クレアチニン・クリアランス<30mL/min/1.73m2)の腎機能障害患者、並びに腎機能正常被験者にクレセンバ(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは以下のとおりであった。非結合型イサブコナゾールの
AUCinfの最小二乗幾何平均値は、腎機能正常被験者と比較して、軽度、中等度及び重度腎機能障害患者でそれぞれ1.21倍、1.55倍及び1.96倍であった。
末期腎不全(ESRD)患者及び腎機能正常被験者にクレセンバ(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは以下のとおりであった。非結合型イサブコナゾールのAUC72の最小二乗幾何平均値は、腎機能正常被験者と比較して、末期腎不全(ESRD)患者で1.23倍であった。イサブコナゾールは血液透析で除去されない。
- a )AUCinf:腎機能障害の程度が異なる被験者を対象とした試験におけるAUC、AUC72:ESRD被験者を対象とした試験におけるAUC
- b )血液透析終了約1時間後に投与
- 正常:CLcr>80mL/min/1.73m2、軽度:50≦CLcr≦80mL/min/1.73m2、中等度:30≦CLcr<50mL/min/1.73m2、重度:CLcr<30mL/min/1.73m2、ESRD:CLcr<15mL/min/1.73m2
腎機能障害の程度が異なる被験者を対象とした試験:
- 【対象】外国人腎機能正常被験者又は外国人腎機能障害患者29例
(腎機能正常被験者8例※、軽度腎機能障害患者8例、中等度腎機能障害患者8例、重度腎機能障害患者5例)
※腎機能障害患者と年齢、性別、体重及び喫煙状態でマッチングさせた。
- 【方法】クレセンバ(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与した。点滴時間は1時間とした。
ESRD被験者を対象とした試験:
- 【対象】外国人腎機能正常被験者8例※又は血液透析を必要とする外国人ESRD患者8例
※腎機能障害患者と年齢、性別、体重及び喫煙状態でマッチングさせた。
- 【方法】1日目(ESRD患者では血液透析終了約1時間後)にクレセンバ(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与し、ESRD患者には15日目に血液透析直前に追加投与した。点滴時間は1時間とした。
1) 社内資料:臨床薬理試験(CTD2.7.2.3)
2)Townsend RW et al. Eur J Clin Pharmacol. 2017; 73(6): 669-678.
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4. 効能・効果
下記の真菌症の治療
〇アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性進行性肺アスペルギルス症、単純性肺アスペルギローマ)、〇ムーコル症、〇クリプトコックス症(肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症(クリプトコックス脳髄膜炎を含む))
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6. 用法・用量
〔クレセンバカプセル40mg・100mg〕
通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。
〔クレセンバ点滴静注用200mg〕
通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回、1時間以上かけて点滴静注する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回、1時間以上かけて点滴静注する。